この対談のきっかけは、SaaS飯がTEDDY(テディ)さんと一緒に進める【完全審査制】事業化プログラム「事業化飯180」です(現在準備中。詳細はSaaS飯のXでアナウンスします)。自分の作ったもので食っていきたい人に180日間伴走し、「作れる」を「食える」に変える。一次面談ではSaaS飯が構想を整理し、最終ピッチにはTEDDYさんが外部の視点で加わります。なぜ加わるのか、そこで何を見るのか。SaaS飯が聞きました。
まずは、TEDDYさんの紹介から。
今回話を聞いたTEDDY(テディ)さんは、創業約半世紀の老舗エンターテインメント制作会社で制作・マネージメント業務を経験したのち、自ら会社を設立。現在は総売上数百億円規模の上場企業グループ内で複数の役員を務め、会社経営を担っています。事業化飯180では、最終ピッチに外部の視点で加わります。
聞き手のSaaS飯は、このメシタネをつくった人。外注エンジニア1人と作った決済サービスAppsを広告ゼロで流通総額100億円超まで育て、事業化飯180では一次面談を受け持ちます。それぞれが活動名で経験を持ち寄るのが事業化飯の流儀。本記事でも2人を「SaaS飯」「TEDDY」の活動名で紹介します。
僕と話すようになった当初、どんな印象を持ちました?
SaaS飯さんがコミュニティをとても大事にしていること、そのこだわりと信念が会話から伝わってきました。自分の状況をしっかり理解したうえで、未来への取り組みをいろいろ模索している印象でした。
そこから関係が続いた決め手は、何だったと思いますか。
共通の仕事仲間について話し、その人への印象を共有するなかで、とても近いシンパシーを感じました。
TEDDYさんがSaaS飯さんの強みとして挙げたのは、自分を客観視できることと、未来に向けた野心を強く持っていることでした。その未来の開拓に力を貸したいという思いが、継続的な壁打ちへつながっています。
Pay It Forwardで、受け取ったものを次へ。
TEDDYさんは、SaaS飯さんと週に一度、経営について壁打ちをしています。なぜ時間を使って関わり続けるのか。その答えは、TEDDYさんが人生のテーマにしている「Pay It Forward」にありました。
僕との経営の壁打ちを、なぜ続けてくれているんですか。
これまでの人生で、本当に多くの方に助けられ、支えられてきました。だから今度は、自分の経験や考えてきたことを次の世代へ伝え、役立てたい。SaaS飯さんとも話し合いを重ね、私たちの周りにもっと大きな幸せの輪を広げていければと思っています。
自分が受けた善意を返す相手は、必ずしも助けてくれた本人ではありません。新しい誰かへ渡すことで善意の連鎖を生み、幸せの輪を広げる。その考えが、次の挑戦を支える姿勢の土台になっています。
事業支援の経験を、事業化飯180へ。
TEDDYさんはこれまで、複数の会社で外部顧問を務めてきました。事業の推進、新しい社内ルールや会議体の設計など、経営者が日々抱える課題に向き合ってきた経験が、事業化飯180に加わる理由につながっています。
僕が事業化飯180の構想を話したとき、どこに面白さを感じました?
複数社の外部顧問として、事業推進や新しい社内ルール、会議体など、経営のさまざまな悩みに向き合ってきました。自分の経験を生かせる取り組みだと感じ、強く興味を持ちました。
一方で、一緒にやるうえで考えておくべきことはありますか。
サポートするパートナー会社や人が決まったとき、双方にどのような利益が生まれる構造にするかです。ひとつの道筋だけでなく、複数のパターンを考える必要があります。また、私自身が本当に興味を持てる事業に絞るかどうかも考えています。単にお金を稼ぎたいというだけの人は、対象にしません。
誰を、どう支えるか。単にお金を稼ぐことだけを目的にするのではなく、取り組む本人と、支える側の双方が、その事業に意味と熱量を持てるか。180日続く関係をつくるうえで、利益構造と人の思いは切り離せません。
事業は、人・モノ・金の三位一体。
「作れる」を「食える」に変える180日の、入口にある問い。「作れるアイデア」と「事業になるアイデア」は、どこが違うのか。TEDDYさんは、作る技術や手段だけではなく、事業を動かし続ける条件がそろっているかを見ます。
「作れる」と「事業になる」の違いを、どう捉えていますか。
「作れるアイデア」は、時間をかければ形にできない理由が少なくなっています。一方で「事業になるアイデア」は、人・モノ・金が三位一体にならなければ実現しません。事業は、目的を持った組織や会社が続けていく仕事であり、利益を生む経済活動であることが前提です。
見るのは、「誰と」「何を」「いつまでに」。
事業化飯180の最終ピッチは、一次面談でSaaS飯と整理した構想を、TEDDYさんが外部の視点で確認する場です。そこで見るのは、何か。
最終ピッチで特に確認したいことは何ですか。
「誰と」「何を」「いつまでに」の三つです。
今はまだ進めないほうがよいと判断するのは、どのような状態ですか。
本人がその事業に魅力を感じているか、情熱を注げるか。あるいは、情熱を注ぎたい事業パートナーがいるか。その答えが明確でなければ、その段階では前に進めません。
最終ピッチは、前へ進むことだけを答えにする場ではありません。本人の情熱と、誰と進むのかが言葉になっているか。180日に入る前に、その前提を確かめる場です。
何をするかより、誰とするか。
最後は、応援したい人の条件と、これから事業化に向き合う人へのメッセージです。
180日かけて応援したいのは、どのような人ですか。
とにかくポジティブに考え、応援したいと思わせてくれる人柄の人です。私にとっては「何をするか」より「誰とするか」のほうが上位にあります。
これから事業化に向き合う人へ、最後にメッセージをお願いします。
その事業を行った未来に、どのような人生の豊かさをつくれているかを、毎日イメージしてみてください。
AI時代に、自分で選べる側にいるために。